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WSET Lv.3 勉強会の記録🍷 #5 スペイン・ポルトガル編

clubhouseで開催されているWSET Level3の勉強会。毎週決まった範囲のなかで、1人1つずつ質問を用意しておき、ほかの人がその場で考えて答えるスタイルで進行します。

この記事では、メンバーから出た質問とその答え、ポイントなどを簡単にまとめています。現在勉強されている方、これから受験される方、WSETに関係なくワインに興味のある方など、誰かのお役に立てれば幸いです。

今回はスペイン🇪🇸ポルトガル🇵🇹がテーマです!

第1回〜第4回のまとめはこちら↓

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ではさっそく、今回の内容に参ります!

目次

スペイン SPAIN

Q. Prioratoに見られる独特の土壌

  • Llicorella(リコレーリャ)
  • 雲母の粒子を含む何層もの粘板岩(slate)
  • 太陽の熱を反射し、蓄える→ブドウの成熟を助ける
  • 深い(厚い)ので保水性がある

Q. Prioratoのワインが高価な理由は?

  • 古木が多い→収量が少ない→造れるワインの量が少ない→需要が供給に追いつかない→需給バランスが崩れて価格が上がる
  • 土壌に栄養分が少ない→収量が少ない→造れるワインの量が少ない→需要が供給に追いつかない→需給バランスが崩れて価格が上がる
  • ブッシュ・ヴァインが多い→機械収穫ができない→手摘みが必要→人件費がかかる→ワインの価格が上がる
  • 急斜面に畑がある→機械収穫ができない→手摘みが必要→人件費がかかる→ワインの価格が上がる
  • 新樽を使う→毎年新樽を調達しなければいけない→コストがかかる→ワインの価格が上がる
  • 熟成期間が長い→ワイナリーの保管コストがかかる→ワインの価格が上がる
  • DOCaという最上級格付け→価格が高い

Q. Garnacha Tintaはブレンドに使われることも多い品種である。PrioratoとRioja、それぞれの地域でのGarnacha Tintaの使われ方を述べよ。

  • Priorato
    • カリニェナとともにブレンドの中核を成す
    • 古木から色が濃く複雑なフルボディのワインが作られる
  • Rioja
    • テンプラリーニョが主体で、そこにガルナッチャを加える
    • ボディとアルコールをもたらす
    • Bajaで特によく栽培されている←Riojaの中でも海洋性気候の特徴が薄れ、大陸性気候の特徴が強くなり、夏暑くなる

Q. 古木のメリット・デメリットは?

  • メリット
    • 根が地下深くまで伸びる→地下の養分や水分を吸い上げる
    • 風味とアロマが凝縮する
  • デメリット
    • 収量が少ない
    • 病気に弱い

Q. Libera del Dueroではテンプラリーニョメインでワインがつくられている。なぜここでテンプラリーニョが栽培されるのかを述べ、ワインのスタイルを述べよ。

  • なぜここで栽培されるか
    • 高温で乾燥した大陸性気候→しっかり成熟する
    • 標高は高い→日較差が大きい→テンプラリーニョの酸やアロマが保持される
    • (発展?)乾燥していてハンギングタイムが長い→ブドウが長い期間をかけて成熟できる
  • ワインのスタイル
    • フルボディ
    • タンニンが多い
    • 中程度〜高い酸味
    • 熟したレッドプラム、ブラックプラムのような凝縮された果実味
    • 樽の風味

Q. Rias Baixasでよくつくられる白ワインの品種とその代表的なスタイルを述べよ。

  • 品種:Albariño
  • スタイル
    • 高い酸味
    • ミディアムボディ
    • 熟した桃、アプリコットなどの有核果実
    • レモン、グレープフルーツ、ライムなどの柑橘類
    • 塩味がある(潮風由来)

アシルティコと似ていますね(参考→ギリシャの回

WSETはPrioratoが好きだそう。

畑のことばかり考えてしまいますが、ワイナリーでのコストや市場での問題も考える必要がありますね。そして、論理を飛ばさないこと。

この問題と答えは「なぜ高価なのか?」というワイン一般に使いまわせそう!ChampagneとかBordoauxとかにも。覚えておこう。

Q. Rias Baixasの気候について述べ、それがブドウ栽培にどのように影響するか説明せよ。

  • 温和な海洋性気候
  • 海沿いにあり、湿度が高い
    • →カビや腐敗のリスク高い
    • →空気を循環させるために棚仕立て(Pergolas)で栽培する

ポルトガル PORTUGAL

Q. ポルトガルの北側の国境をなすミーニョ川の南北には、共通点を持った2つのPDOがある。その名前、代表的なブドウ品種、気候がブドウ栽培に与える影響を答えよ。

  • リアス・バイシャス
  • ヴィーニョ・ヴェルデ
  • 品種:アルバリーニョ
  • 気候の影響はひとつ上の問題を参照!

リアス・バイシャスはアルバリーニョ100%でつくるのが一般的だが、ヴィーニョ・ヴェルデではアルバリーニョだけじゃなくてもっと軽い品種を混ぜて使うことが多い。そのため、両地域のワインはスタイルの面ではけっこう異なる。 (※サブリージョンのモンサン・エ・メルガソではアルバリーニョ100%のワインがつくられる)

今回はここまで。今日も頭のなかがすっきり整理されてたのしい時間でした。

次回の範囲は未定です。試験を直前に控えたメンバーさんがいるので、試験に出やすい範囲を取り上げると思います!

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