まさか今年も、どこにも行けない大型連休になるなんて思ってなかったね。琵琶湖畔にてキャンプの予定だったけれど、キャンプ場が閉まってしまい、それも中止になった。帰省もしなかった。
その結果、目が向いたのは家の中。この連休中の一番大きなイベントは、わりと大規模な片付けだった。
なんとなく捨てられなかった綺麗な箱や貴重なワインのボトル、片方なくしたピアスなんかを思い切って処分した。ただ捨てるのは寂しいので、写真には撮っておいた。
そうして空いたスペースにかんたんな棚を入れて、本棚から床へと勢力を広げていたたくさんの本たちをきちんと収めた。
本というのは人間と同じで、置かれた環境によって顔つきが変わる。同じ本でも、図書館にあるのと本屋にあるのと自宅にあるのとは異なるし、隣にどんな本が置かれているかによっても、ぜんぜん違う表情を見せる。
久しぶりに棚に並べられた本たちは予想以上にいきいきしていた。これまでと異なるルールのもとに配置された本たちは、一度も見せたことのない表情を見せてくれた。本を(物理的に)積まないこと、定期的に本棚を編集することが、これからの人生でとても重要なのだとわかった。
片付けの一環として久々にIKEAに行ったのも楽しかった。家具やさんって、そこにいるお客さんたちがみんな希望に溢れた顔をしているから本当に好き。みんなが楽しそうにしている場所が本当に好きなんだよな。お祭りとか。今年も祇園祭の宵山には行けないのかな、と思うと悲しい。
今日から平常運転に戻ろうとしてみたけれど、まだ30%くらいしか戻れていない。でも別に、それでいいか。戻りきれなくてもいいよね。戻りきれないのなら、それはこれまで平常だと思っていた状態が異常だっただけなので。「普通にしていられる状態」でいることは案外難しいですね。カレンダー的な連休はしばらくないみたいだけれど、なるべく長いあいだ普通にしていられますように。