ワインエキスパート認定バッジが届いたので、ワインとの思い出を振り返る

日本ソムリエ協会から、ワインエキスパート認定証・認定カード・認定バッジの3点セットが届きました。
合格通知はずっと前に届いていたけれど、やっぱり、ぶどうバッジを見るととても嬉しいです。


そもそも、なぜ受験することにしたんだっけ。
そう思っていろいろと記憶をたどっていたら、2016年11月23日、Instagramにこんな投稿をしていました。

ワインに興味を持ちはじめたのが、この頃なのだとわかります。

それまでもお酒を飲むのは好きだったけれど、ぶどうの品種なんて興味がなくて。
とにかく安くてそこそこ酔えたらいい、みたいな飲み方が多かったんです。

それが、この日から少しずつ変わり始めたのだと思います。


ただし、この11月頃はまだ「美味しいワインを飲みたい」というだけの気持ちだったはず。
そこから「ワインを勉強したい」と思うに至ったきっかけは、2016年12月末のヨーロッパ旅行でした。

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#weihnachtsmarkt2016 #🎄

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すでにワインに興味を持ちはじめていたので、レストランや小売店でワインを選んでみる、ということが何度もありました。
けれども、書いてある単語の意味や、エチケットの読み方が本当に全然わからなかったのです。

特にドイツワイン。
「Trocken ってどういう意味なの? 甘いのか辛いのかどっちなの???」
リースリングの辛口が大好きになった今思えば、あまりにも「ワイン初心者あるある質問」で笑えます。
だけど、当時は真剣に悩んだよなあ。

(trocken とは、英語の dry のような意味で、”Trocken”だけなら「辛口」、つまりアサヒスーパードライの「ドライ」の意だが、”Trockenbeerenauslese” と書いてある場合それは「干からびたぶどうで造られた甘口ワイン」である。こちらはドライフルーツの「ドライ」なのです)

「書いてあることの意味がわからないのが本当に嫌だ。なんとかしてわかりたい。わかって選べるようになりたい」
旅行中、ワインを見るたび――空港の免税店に至るまで、こんな気持ちでいたのをよく覚えています。


実はもうひとつ、わたしを勉強に駆り立てたものがあって、
それは、すでにワインエキスパート呼称を取得していた友人の存在でした。

彼女は大学の同級生です。
とはいえ学部は全然違い、1回生のときの教養ゼミ的なものでたまたま一緒になっただけの仲で、それ以来はただFacebookで友達であるだけという、どちらかと言えば遠い存在でした。

だけどわたしは、少し疎遠になっていた期間中も、彼女のFacebookでのワインエキスパート受験に関する投稿を読むのがとても好きでした。
まったくワインに興味のなかった時期からずっと、彼女の投稿にいつも満ちている「学ぶことが楽しくて仕方ない感じ」に大げさではなく感動を覚えていました。

そして、勇気を出して「ワインエキスパートの試験について教えてもらえませんか?」と、Messengerを彼女に送ってみたのが、2017年2月初頭。

かなり久々の連絡にもかかわらず彼女はとても親切でした。
おすすめの参考書や書籍を教えてくれたし、「絶対に大丈夫!」と言ってくれました。

自分で試験について調べて出てきた暗記事項「ボルドーの格付けシャトーの数」に面食らい、無理かも……と思っていたわたしは、彼女の言葉に背中を押され、翌日には、教えてもらった参考書を購入しました。
そしてその日から受験勉強を始め、トイレの壁がみるみるうちに白地図だらけになっていきました。

あの日からずっと、彼女はわたしの試験勉強を気にかけてくれて、応援してくれたり、共に勉強に取り組んでくれたりしました。
彼女のサポートなしでは、ワインをこんなに好きになることはできなかったと心から思います。本当にありがとう。

(彼女のブログはこちら


そして、このノート。
最初の日付は2017年2月9日。
筆記試験の勉強を始めた約一週間後から付け始めた、テイスティングノートです。

PILOT色彩雫の「山葡萄」で、今も綴り続けています。
最初のほうのページは、今読み返すと矛盾にあふれていたり、情報量がとても少なかったり、語彙があまりにも貧弱だったり……

でも、どのページも、飲んだ時の記憶を瞬時に思い出させてくれる、大切な宝物です。

「一緒に飲んだ人」「飲んだ場所」「エピソード」も書いてあります。
ワインを通じて、こんなにも人間関係が広がったのかと思うと、感無量です。

ブラインドテイスティングの練習を始めてから頻出する「◯◯の香りが取れなかった」「わからない」「不安」というネガティブな単語。
でも、確実に増えている語彙、少しそれらしくなっている文体。

勉強のためではなく楽しむために参加したワイン会にて出会った素晴らしいワインへの素直な賛辞、その表現の幅も、回を追うごとに広がっています。
テイスティングには基本的にポジティブな表現しか使いません。だからワインを勉強すると、褒めるのが上手くなってゆく――自分にも、その法則が当てはまっているようで嬉しいです。

瓶の中のインク、ずいぶん減ったなあ。
これからも減ってゆくのでしょう。
インクが減り、ノートの残りページが減り、ワインも飲んだら減る。
そのぶん、自分の心の中に降り積もってゆく何かを大切にしたいです。


とりとめのない思い出話になってしまったけれど、
このへんでまとめてみましょう。

2016年11月 ワインに興味を持つ
2016年12月 ワインを勉強したいと思い始める
2017年2月  勉強を始める
2017年8月  一次試験(筆記)合格
2017年9月  二次試験(テイスティング)不合格
2018年10月 二次試験合格

そっか、まだ2年しか経っていないのか……なんだか不思議な気持ちです。

資格取得はもちろんゴールではなく、スタート。
この2年間、ワインの広くて深い世界を感じ取って受け入れるための、本当に最低限の準備だけはできたかな、という感じ。
素晴らしいワインを飲んだときのあの感動的な瞬間に、もっともっと身を委ねるために、わたしはこれからも勉強しつづけたいです。

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