久々にワイン会に参加した。今回は、ローヌ南部のビオディナミ生産者である Domaine MAZEL のワインをいろいろ飲む会である。
場所は京都・四条烏丸からすぐ近くのメッシタ・パーネ・エ・ヴィーノさん。
サカエヤさんのお肉と有機野菜・自然派ワインを取り扱っていて、お料理の美味しさはもちろんのこと、オーナーの笑顔が本当に素敵なお店だ。
Mescita Pane e Vino お肉と有機野菜・ワインのイタリア料理店
http://mescita-pev.heteml.jp/
今回飲んだお酒たち
以下すべて、Domaine MAZEL のワイン。
100%天然酵母、酵素・ビタミン・亜硫酸無添加、無清澄・無濾過。
- Cuvée Mias 2003 (ヴィオニエ)◎最高!
- Vin de Soif 2016(グルナッシュ、カリニャン)
- Charbonniéres 2015(シャルドネ ※王冠)
- Larmande 2006(シラー)○これも好き! 白ワインみたいなシラー
- Briand 2015(グルナッシュ)
- Charbonniéres 2001(シャルドネ ※この年はコルク)
- Le Leches 2009(シャルドネ、グルナッシュ・ブラン ※王冠)
- St. Philippe 2012(シラー、グルナッシュ)
そして CASCADE BREWING のビールも出た。けっこう入手困難らしい。ありがたいです!
- Blackcap Raspberry ○美味! もう少し安ければいいのに……
- Brunch Line(シャルドネ、オレンジの皮)
- Coral Horizon(グレープフルーツ、ハイビスカス、ジンジャー)
おいしかったやつ ビールもありました
Mias 2003 即購入
今回飲んだ11種のお酒のうち、だんとつ好きだったのが最初に飲んだLe Mazel のCuvée Mias 2003 だった。
これまでヴィオニエという品種をあまり好きだと思ったことがなかった。なんかあまりにもトロトロ濃密なので、一口目は美味しいのだけれど、二口目以降しんどくなってしまうこと多く、自分がワインに求めてるものはこれじゃないよな〜といつも感じていた。
もちろん高級なものを飲めばもっと崇高な感じの(?)濃密さが味わえるのだろうけど、それやったら違う品種にお金使いたいなあという感じ。
でも、このMiasちゃんは……最高に美味しかった。
- なんとも言えん甘やかさ
- 痛くない自然なフレッシュフルーツの酸
- こんなにもいやみゼロの甘さがあっていいの???
- 貴腐ワインのいいところだけをずっと味わい続けられる
- めちゃくちゃ美味しいドレッシングのような感じもあって、これと生野菜と塩の組み合わせを永久に食べ続けたくなる
- 適度な酢酸エチル臭が蒸留酒感を醸し出すのか、洋梨リキュールみたいな一面もある
- この美味しさの割には高くない(!)
- 2003年以来作られていない(早く買わなければなくなる)
その場で3本購入しました。
ワイン会ってやっぱりいいよね
ワイン会に行くたびに新しい出会いがある。これがやっぱり、わたしにとって大きな楽しみのひとつだなあと思う。
わたしがこれまで参加したワイン会は全部、主催者が声をかけた方だけが参加できる形。この形式だと、すごく安心して人と知り合うことができる。他にあまりない種類の場なんじゃないかな。
ものを味わうということ自体、ある程度親密でないと共に行うことができないように思うが、味わった上でその感想を述べ合うというのはもっと親しい間柄でないとできない、けっこう恥ずかしい行為なのだ。
それを安心感の中で行うことができる、ワイン会という場。すばらしいと思う。失いたくない。
その夜初めて顔を合わせた方と、会の中盤あたりでやっと感想を交わすことができたときの喜び。それから、すでに何度もご一緒している方が発する意外な感想に、自分はこの人のことをほとんど知らないのだ、という当たり前なことを痛感する瞬間とか。
ふだんは社会を避けて引きこもって生活しているわたしだけど、ワイン会のときだけは、人と顔を合わせることでしか得られない幸福が自分の中に満ちてゆくのがよくわかるのだ。
おいしいお酒はすてきな薬物。合法でほんとうによかった。