東畑開人『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』を読み、わたしは赤ちゃんだとわかった

どんな本? ケアとセラピーに関する「学術書」 沖縄の精神科デイケアが舞台 エッセイ体で書かれている 出版社による序文は以下です。 「ただ居るだけ」vs.「それでいいのか」京大出の心理学ハカセは悪戦苦闘の職探しの末、ようや…

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宇佐美りん『かか』

なんで「自傷読書」か。それは、この小説のさわりをちょっと立ち読みした瞬間に、「これはわたしのよく知っている体験について書いてある小説だ」ということと「わたしの急所を的確に突いてくる、わたしにとってかなり痛くてつらい読後感…

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ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』――意味がなくて鮮やかなわたしたちの生活

わたしはインディアンたちの服が回っている乾燥機を、目をちょっと寄り目にして眺めるのが好きだ。紫やオレンジや赤やピンクが一つに溶け合って、極彩色の渦巻きになる。 「エンジェル・コインランドリー店」 掃除婦のための手引き書 …

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大前粟生『回転草』

ほんとうに羨ましい、と思った。わたしが置いてきたもの。思春期の夜、溢れ出して止まらなかったもの。眠りを妨げたもの。無茶な恋愛を引き起こしたもの。「どうせ誰にもわからない、あなた以外には」みたいなことを思わせる、自分の肋骨…

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