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犬と街灯さん
本豊中にある本屋さん「犬と街灯」に行ってきました。前々からお世話になっていたのだけれど、実店舗(?)にお邪魔するのは初めて。なんと店主のクリタさんが高校時代の友人の大学時代の先輩だった……ということで、友人とともに訪問です。 個人書店に特有の... -
嫌い、でもべつによくなった
本江國香織『去年の雪』を読んだ。なんと100人以上が登場する小説である。しかも、舞台となる時代も場所もばらばら。ちっちゃな粒粒が四次元レベルで近づいたり遠ざかったりするのを、ずっと、ぼんやりながめていた。 江國香織を読むのは何年振りだろう。湿... -
永田希『積読こそが完全な読書術である』
本『積読こそが完全な読書術である』という本をそのタイトル通りずっと積みっぱなしにしていたのだけれど、この前ようやくひととおり読んだ。もっともこの本の内容に従うなら「読んだとはいえない」という表現をしなければならないのかもしれない。とにかく... -
うれしい雑談、うれしいおまけ
本四条河原町の交差点はビッグイシューの販売場所。信号待ちをしていると、バックナンバーの一つに目が止まった。だって表紙を飾るのはスヌーピー、そして特集は「こんにちは!絶不調」。自分のためにあるとしか思えない号! 買わないという選択肢、なし。 ... -
エッセイアンソロジー『みんなの美術館』に寄稿しました
本27人の書き手が27の美術館を語るエッセイアンソロジー『みんなの美術館』に寄稿させていただきました。 本日、実物が手元に到着。夢中になって一気に読みました。すばらしい装丁が醸し出す静謐な空気感のなかに、美術館にある作品とか、美術館そのものと向... -
『よるのいぬいのるよ』
本回文:コジヤジコ、イラスト:安福望、デザイン:こまゐ図考室(駒井和彬) 自分へのクリスマスプレゼントとして買った。回文作品集。なんだか、今の自分が持っていなければいけない、という気がして。届いた本を手に取った瞬間、自分の感覚が正しかったと... -
古井由吉『杳子・妻隠』
本わたしたちがたいていの場合まっすぐ歩けるのは周りのあらゆるものが存在感を隠してくれているおかげでしかなく、物体たちがいちど本当の姿を表し始めると、あんなにも慣れ親しんでいたはずの世界は人間の認識できる範囲をすぐさま超越し、目の前がぐらつ... -
石井妙子『女帝 小池百合子』
本なんだろうこの複雑な感情は。簡単に言い表せそうなのに、いざ口に出そうとすると喉に詰まって出てこないような気持ち。 本を開くといつも、無力な小さな女の子としての小池百合子がそこにいる。つい救ってあげたくなる。でも絶対に手が届かない。 確かに... -
つかいみち
本池澤夏樹=個人編集 日本文学全集を購入した。国からもらえる10万円を見越しての注文だ。 数日前に届いていたのだけれど、なんだかもったいなくて開けられなかった。箱を開けてカラフルな背表紙を見る瞬間を、脳内で何度も何度も再生する数日間だったが、や... -
明日はどんな色になろうかな? おーなり由子『きれいな色とことば』
本ある日 知る こころに色があることを ことばに色があることを 音楽に色があることを 時間に色があることを わたしに色があることを―― (「はじまりの色」) 新型コロナウイルスの感染拡大で、世の中が「非常事態モード」になってきました。いつもと行動を... -
「文喫」に行ってみて
本「文喫」に行ってきた。 https://bunkitsu.jp 入場料を支払って入る本屋さん。珈琲と煎茶が飲み放題で、軽食メニューもある。Wi-Fiと電源も、もちろんある。 セレクト書店というのは当たり外れが激しいので、あまり期待してはいなかった。 しかし入ってみ... -
deciliter『白昼夢、或いは全部勘違い』
本これは友人のブログが書籍化されたもの。ちゃんと手に入れておいてよかった。もう在庫がないみたいだった。世の中にそういうものは意外と多い。というより、そういうものが基本だったのに最近はそうじゃないものが増えてきただけなのかもしれない。 著者曰...
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