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初ワーケーションの感触

「ワーケーション」っていう言葉がはじめて自分の前に出てきたときには、なんだよお前休むときは休みに集中しろよ、遊びに行った場所で仕事をするなよだらしないな、と思っていたけれど。実際にやってみるとそれはあながち悪いものではなかった。2月の下旬、家の人が在宅勤務をうまく飛び石の平日に設定できたので、2泊3日のキャンプに出かけたうえで、その平日1日をお互いのしごとで費やそうということになったのだ。

キャンプ場という遊びの空間において他の皆がわいわい楽しむさなか、神妙な顔つきでパソコンを開くわたしたち。客観視するととてもおかしかったしダサくて、ここまでは予想どおりだった。だが、それによってかえって「今この瞬間にやるべき仕事しかしなくてよい」「自分がやるべきだと思うこと以外は絶対にやらない」という気持ちが湧いてきたのは予想外であった。普段、仕事に最適化された場所にいることによって、仕事をしすぎていたことがわかった。いつものそのあり方こそが、だらしない姿だった。

無駄な仕事の「無駄性」がお天道様の見るところとなる。自然の前で、わたしのやっている営みはあまりにもひ弱だった。そのことが頭だけでなく身体でわかった。

だからこそ、少しでも意味のある「ように」(≠ことを)やろうと思えたのがよかった。

仕事と遊びが対立するものでもなく完全に混ざり合うものでもなく、互いを尊重しあって共存しうるものになったという感じ。

「悪くない」としか言いようのない、均整のとれた3日間であった。

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京都在住。創造的なことすべてに興味があります。

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