先週末、大学時代のオケサークルの友人の結婚式に参加させていただいた。新郎新婦が両方とも大学オケのひとだということもあり、会場には当時のメンバーが勢揃いした。
オケのひと同士で結婚するのはよくあることで(わたしもそう)、そのたびにメンバーの規模が大きくなっていく。もとは木管楽器の人々で集まっていたけれど最近では他セクションの夫/妻も、そして楽器をやっていない子どもたちもいっしょに集まるようになった。
今回は結婚式が日曜だったので前泊するメンバーも多く、その人たちと、新郎新婦と一緒に、わたしも夫も京都で飲んだ。「前夜祭」。だいぶ早くから飲み始めたのに終電を逃して、久しぶりに京都でわざわざ宿を取って泊まった。次の日のお昼から本番のお祝いで、しあわせがあふれすぎて泣きそうになって、そのあとはまた一部のメンバーで飲みなおした。コンビニでお酒と割り材と氷とおつまみを買って、コンドミニアムに持ちこむ。こんなのいつぶりなんだろう。子どもたちのお菓子も一緒に買うことだけがあの頃とは違う。それ以外は何も変わらない。
何度も何度も声をあげてお腹から笑った、たぶん数ヶ月分ぐらい。友達の話なら何でも楽しい。犬も食わない夫婦喧嘩の話だってひたすらウケるか微笑ましいかのどちらかだ。わたしは子どもが苦手だけど、友達の子どもなら可愛いと思って見守れて、さらに、怖がることなく子どもと話すことだってできた。友達といるときの自分は、「家族」というものを、こんなに自然に受け入れられるのかと驚く。それはもしかすると友人たち自身が、自分にとって家族のような近さでいてくれるからかもしれない。
でもあのオケにいたときわたしは今よりもっと心身を病みがちで、みんなの集まりに参加できないことも多かったから、彼/彼女らを家族みたいだと思うのは全然当たり前ではないと思う。なんだかむしろ、卒業してからのほうが、楽しくたくさん遊べているような、近づいているような気がして不思議。そんなこともあるんだね。昔はわたしに余裕がなさすぎて気付けていないことがたくさんあったんだろう。後悔する気持ちもすこしはあるけれど、今ちょっとでも新しいことに気づけているならうれしいな。どうかまた同じように、少しだけ違うわたしたちで会えますように。