Malbec World Day 2019 in Osaka Tasting Seminar

4月17日、マルベック・ワールド・デー2019を記念してリッツ・カールトン大阪で開催されたテイスティングセミナーに参加してきました。

なぜこの日がマルベック・ワールド・デーなのかというと、「アルゼンチンのワイン産地の中心となるメンドーサに、農学研究所と農学学校の創設を求める法案が州議会に提出されたのが、1853年4月17日だった」ことから定められているのだそうです。

(参考:ご存知ですか? 4月17日は「マルベック ワールドデー (MWD)」!  〜アルゼンチンの赤、マルベックを飲みましょう〜

2時間で15種のマルベックをテイスティングするという濃密なセミナー!
講師は、国際ソムリエ協会会長のMr. Andrés Rosberg。

“Re-thinking Malbec”と題して、非常にわかりやすくお話をしてくださいました。

◇ Diversity

Rosberg氏が何度も主張なさっていたのが、アルゼンチンのワイン造りにおける「多様性 Diversity」でした。

細かな気候や土壌、それぞれの造り手による違いにももちろん言及されていたのですが、わたしが特に印象的だったのは、「マルベックには遺伝子レベルの異なる様々なタイプがあり、これがアルゼンチンワインの美味しさを生んでいる」というお話です。

アルゼンチンはヨーロッパと違ってフィロキセラの被害をまぬがれているので、根っこからすべて「オリジナルの樹」です。
だからこそ、それぞれのタイプの個性が強いということでした。
同じ造り手が同じ場所で同じ方法で作っても、樹のタイプが違うだけで、できあがるワインは completely different だそう。

「アルゼンチンのマルベックは、ヨーロッパと違ってクローンではなく……」ともおっしゃっていました。
※クローン選抜とは、単一の樹からの穂木だけを台木に接いで増やす方法。

◇ Tasting Memo

冒頭にも述べたとおり、15種のマルベックワインのテイスティングを行いましたが、似ているものはまったくありませんでした!

これまで、マルベックという品種に対して抱いていた印象――濃くて凝縮感があって少し甘い――がいかに雑なものであったか、思い知らされました。

本当に、それぞれに固有の印象があって……たとえば以下のような違いがありました。

・熟れたベリーのような濃厚なもの
・ブラックチェリージャムのような濃厚な甘味を持つもの
・日本のさくらんぼのような青みを感じるもの
・梅や赤しその酸味を持つもの
・フルーツトマトのような味がするもの
・レーズンのような甘苦いもの
・赤い花の香りが印象的なもの
・すみれの香りが印象的なもの
・血液や生肉のような香りが一番に来るもの
・ミックスジュースっぽいもの(!)
etc…

▲ Weinert Malbec 1977 Lunlunta, Luján de Cuyo, Mendoza

そして、最後にテイスティングした↑この1977年のワインは、まだフルーツ感がじゅうぶん残っていました!
そこにプラスして、スモークチーズのような香りと味わい!

この、スモークチーズ+ベリー系フルーツ、という組み合わせが、こんなに美味しいなんて。
お料理では思いつかないような組み合わせが、ワイン上では繰り広げられる、この感動♡

マルベックの熟成ポテンシャル、すごいですね。

◇ 自分の好みは……?

この中で、特に好きだなあと思ったものにマークしていったのですが、共通点は「Luján de Cuyo 産であること」くらいしか見つけられず。

まあ、Luján de Cuyoは特に銘醸地なので当たりが多いという可能性も高い?

▲ 左から3番目が好きだったSupercal、2番目がそうでもなかったGravascal


しかし、「一番好き!」と思ったのはLuján de CuyoではなくてSan Carlos, Altamiraのもの。
Zuccardi Supercal 2016 Altamira, San Carlos, Mendoza
でした。

口に含んだ瞬間「この酸、大好き!」って思いました。わたしにとって美味しいワインとは、酸が美味しいワインです。
上方に駆け抜けてゆくような赤いベリーの酸、しかもそれが、アタックの瞬間から余韻にかけて、きわめて長く伸びる!
このような酸の伸びがあってこそ、中盤からの強いタンニンがドラマティックな役柄を演じことができるんですよねえ……とわたしは思う。

これ、畑ちがい(しかも畑同士は7メートルしか離れてない)の「Zuccardi Gravascal 2016 Altamira, San Carlos, Mendoza」もテイスティングしましたが、そちらはあまり好みというわけでもなかったのです。

ミクロクリマ……恐るべし!

◇ マルベック、買ってみよう!

様々な面で多様性が確保されていることによって、アルゼンチンワインは多彩なテロワールを反映できているのだということがよくわかるセミナーでした。

これまで、マルベックといえば「赤身のお肉をガッツリ食べるときにでも……」などと考えてしまい、自分から買い求めたりお店で注文したりすることがあまりありませんでしたが、これからはどんどん試してみようと思います。

最近までアルゼンチンに住んでいたひとが近いところにいるので、今度お会いしたときにでもワイナリーのこと、気候のことなどいろいろと教えてもらう所存です。

これを読んでくださったみなさんもマルベックをぜひ飲んでみてください!
すでにお好きな方は、おすすめの銘柄をぜひ教えてくださいね🍷♡

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